料理漫画を研究してます

料理漫画研究家としてのあれこれをここに書いていこうかと思います。 お仕事のご依頼はkei.sugimuraあっとgmail.comまで!

漫画 居酒屋のつまみを劇的に旨くする技術

この本は普通のマンガ単行本じゃなくて、メディアファクトリー新書です。え? 料理漫画なの? と思われるかもしれませんが、しっかりと「漫画」と書いてあるし中身も漫画が多いので料理漫画ですね。

栄養化学者の伏木亨先生原作、漫画は空想科学大戦などの筆吉純一郎先生が担当されています。

内容としては、居酒屋で美味しく飲むにはどうしたらいいか、というお話です。といっても、上から目線であれを食え、これを食えといった本ではありません。例えば居酒屋でビールを飲むと、塩気のあるおつまみがとても美味しく感じられますよね。これは、ビールが塩気のあるおつまみに合うというだけではなく、ビールを飲むと体がナトリウム不足になるのです。なので、体に不足しているもの=ナトリウムを塩を口にすると、いつもより美味しく感じるのですね。人間の体はこのように感じるから、こういう風に食べるといいですよ、ということがわかりやすい漫画とエッセイで書かれている。そんな本なのです。

他にも「冷や奴でおいしさを永続させる」「『油1滴』で料亭の味に変える」「温度と味の密な関係」「落ち込んだときはハイカロリー!」とか、とても興味深いテーマがいっぱいあります。

この辺は松浦さんがエキレビに詳しく書いているので、詳しいレビューを知りたい人は是非こちらをどうぞ。ちなみに記事中に僕の名前も出てきていたりします。
http://www.excite.co.jp/News/reviewbook/20130117/E1358355378823.html

ただちょっとだけ、日本酒に関しては違和感を感じる部分があったりしなくもないんですが、そこが知りたい方は是非こちらのイベントを! 当日はUstreamとかニコ生の配信もありますヨ!【PR】
http://matsurigura.sakura.ne.jp/yasasake/

それはさておき、居酒屋で注文する順番とかをちょっと気をつけるだけで、もっとも〜っと居酒屋が楽しくなる。そんな本です。居酒屋によく行く人には是非読んでもらいたいですね。 

2012年12月28日発売