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料理漫画を研究してます

料理漫画研究家としてのあれこれをここに書いていこうかと思います。 お仕事のご依頼はkei.sugimuraあっとgmail.comまで!

Amazonが6月25日までKindleで料理漫画特集をしています!

より正確には、『クッキングパパ』30周年特別企画 料理・グルメ漫画特集(6/25まで)です。主に講談社系の料理漫画の1巻がお安くなっていますね! 1冊0円か99円なので気になる作品があったら躊躇せずにポチッといっちゃうべきじゃないでしょうか。

www.amazon.co.jp

というわけで、キャンペーン対象全作品を一挙解説やっちゃおうかな! かな!
あ、ちなみにKindleは端末を持っていなくても、iPhoneでもAndroidでもKindleアプリを使って読むことができますし、パソコンのブラウザでも読めるようになっていたりします。

山賊ダイアリー
山で実際に獲物を狩り、それを調理して食べるという、リアル猟師奮闘漫画。今まで知らなかった世界を教えてくれます。狩った獲物は必ず持ち帰り、食べるという、相手に対する敬意を感じられるところが実にいいんですよね。カラスとかまで食べてしまうという。まだ読んだことがない人は99円の今、読んでおいた方がいいですよ!

山賊ダイアリー(1)

山賊ダイアリー(1)


ヨコハマ買い出し紀行
え? あれ? これって料理漫画のカテゴリに入るのかな。舞台が喫茶店だからかな。いや、傑作だし読んだ方がいいのは間違いないし、これが0円ならもう何も考えずにクリックなのは確定なのですが。
近未来の日本を舞台に、ロボットのアルファさんとその周囲の人々の、ゆったりと流れる日常を描いた作品です。まあ、あれです。読みましょう。

ヨコハマ買い出し紀行(1)

ヨコハマ買い出し紀行(1)


夏子の酒
ドラマにもなっている大傑作日本酒漫画ですね。読んだことがなくても名前だけは知っているという人も多いんじゃないでしょうか。0円だしクリックしない理由はありませんね!
主人公の夏子が、幻の酒米を復活させようとして志し半ばで倒れた兄の遺志を受け継ぎ、実家の造り酒屋に戻って奮闘するというお話です。実際の、亀の尾というお米を復活させたお話がモデルになっていたりします。
大傑作中の大傑作だし、これを読んで日本酒のことを学んだという人も多いと思います。ですが、実はこの作品、1988年に連載を開始していたりします。そう、今から30年近く前なのですね。なので、ちょこっとだけ今の日本酒とは違うお話もあったりしますので、最近の日本酒について知りたい人は白熱日本酒教室を読みましょう(あからさまなダイレクトマーケティング)

夏子の酒(1)

夏子の酒(1)


●う
これまた大傑作。ウナギを愛し、ウナギにこだわった、全てウナギ尽くしの漫画です。
主人公の椒太郎がとにかくウナギを食べます。あらゆる方法でウナギを食べます。何せ第一話からして婚約者から「私とウナギ、どっちが大事なの!?」と言われちゃうぐらいウナギが好きな男が、ひたすらウナギを食べるのです。これがもう、面白くないわけがありません。
99円だし買っちゃいましょう。ぽーんと!

う(1)

う(1)


将太の寿司2 World Stage
将太の寿司の続編です。18年後ぐらいの世界です。
将太の寿司のことはみんな知っている前提で書きますと。将太の寿司の主人公関口将太の息子が関口将太朗。将太の寿司のときのライバルだった佐治安人の息子が佐治将太。で、将太の寿司2はこの二人の将太(メインは佐治将太)のお話なのです。ライバルの名前を自分の息子につけちゃうなんて、佐治さんはどれだけ関口将太のことが好きなんだ!
というお話はさておき。残念ながら現在は連載が終わってしまいましたが、この作品はいろいろと考えさせられるところが多いのです。将太の寿司にあった職人ならではの努力とか、基本が大事とか、そういうのは果たして今の世界で通用するのか? それは本当にお客様が求めているものなのか? という問いかけを行っているのですね。また、フランスの人の嗜好と日本人の嗜好の違いなど、世界の最新寿司事情を描いているのです。というわけで、食文化に興味のある人は必読といえます。


●中華一番
これが0円ならもう読むしかありません。アニメにもなっているので知っている人も多いであろう作品です。
主人公のマオが、母親が料理長を務めていた四川省最高のレストラン菊花楼の料理長になるべく、中国全土を回って修行し特級厨師を目指すというお話です。
で、あれです。中華一番は続編の真・中華一番に比べると、超常の力で料理をする描写が少ない(ないとはいっていないけれども)というか伝説の厨具が出てこないので、もう一気に真中華一番まで読んじゃいましょうこの際!

中華一番(1)

中華一番(1)


●おせん
おせんも0円とは!
老舗の料亭一升庵の女将、おせんが織りなすグルメな下町人情物語、という感じでしょうか。扱っている範囲が広くて料理だけではないのですが、料理が中心になっています。語り役のグリコ(江崎という名字だから)とおせんはとてもいいコンビですね。
特筆すべきはやっぱり「粋」でしょうか。おせんさんは料理だけでなく器や書なども「本物」を見抜く目を持っていて、それらを活かす美意識がとても「粋」なのですね。オススメ。

おせん(1)

おせん(1)


●おせん 真っ当を受け継ぎ繋ぐ
前述のおせんが、ドラマが放映されると同時に連載中断になり。しばらくした後に、名前を変えて1話からスタートしたのがこちらです。だから続編というか、そのままおせんなんです。
原作のテーマを無視したドラマに作者が人間不信に陥ってしまったのが原因だったというお話が、1巻のあとがきに描かれていますね。
で、そういうことがあったので、おせんよりもこちらの真っ当を受け継ぎ繋ぐの方が、より現代の料理などに対するアンチテーゼというか、本当の料理とは何なのかのようなテーマ性が強くなっています。


クッキングパパ
ご存じ家庭料理の大傑作漫画ですよ! これはもう0円なら買わない理由がありません!
面白いのは、今回のセールで1巻と100巻がそれぞれ0円になっているところ。是非、両方を読み比べてみてください。現実の2年でクッキングパパ世界の1年が過ぎていくのですが、それでも現実の影響が強く出ているのですね。
何がいいたいのかというと、この1巻。一番注目して欲しいのは、主人公の荒岩一味が会社のみんなに内緒で料理をしているところ。そう、連載開始時の1985年は、男子厨房に入らずということで、男が料理をするのって変とかおかしいとか言われていた時代なんですよ。なので料理をするときは正体を隠していた(このあと3巻ぐらいでテレビに出なきゃいけないときはデーモン・岩となってメイクしたりしていた)わけです。そういうところにも注目して読むと、より面白くなりますよ!!

クッキングパパ(1)

クッキングパパ(1)


●実在ゲキウマ地酒日記
須賀原洋行先生が実際に売られている地酒を飲んで、そのお話をするというもの。素晴らしいのは基準となる「地酒原器」を定めていて、そのお酒に比べてどういう味わいかということを語っているのですね。基準がなくておいしいと言うよりも説得力が出ます。毎回お酒を味わって、それに合いそうなおつまみを作ったりしているところも本当にお酒が好きな人なんだなということが伝わってきます。
2巻で完結していますので、読みやすいんですが、ちょっと、最終回が衝撃的すぎて……


将太の寿司
というわけで、将太の寿司も0円ですよ!
関口将太くんが一人前の寿司職人になるべく奮闘するお話なんですが、あれです。笹寿司えぐいですよね。父親に大怪我をおわせちゃうという、今の少年漫画だったら許されるのかっていうぐらいの極悪ぶり。というお話はおいといて、寿司職人ドラマの最高傑作であることは間違いないので未読の人は読みましょう! あ、そうそう。将太の寿司2も同時に読む人は「え、この佐治さんが後でこんなにデレるの……?」というところも楽しめるポイントかもしれません。

将太の寿司(1)

将太の寿司(1)


●杯気分! 肴姫
これがKindleになっていたの気づかなかった! うれしい! というわけで、即買いましょう。1巻は0円ですし!
東京の下町にある「酒奈亭」を舞台に女将のあや奈と、無口な板前のイワオちゃんと、それをとりまく人間関係のドラマなお話です。やー、なんというんでしょう、会話のリズム感とかが実にいいんですよね。あと、お酒の飲み方とか、実に粋でいいです。

杯気分!肴姫(1)

杯気分!肴姫(1)


なごみさん
えーっと、どこから説明したものか。
主人公は、この表紙の男性です。いかついお顔の。で、喫茶店を開くんです。いろいろあって、まあ、お店の名前が極道喫茶店になったりするんですが、あれです。何を言ってもネタばらしになっちゃう気がするので、読みましょう! それしかない!

なごみさん(1)

なごみさん(1)


大使閣下の料理人
料理漫画史に燦然と輝く作品が1巻0円とは! というわけで、大使閣下の料理人です。今年の1月にドラマになったりもしましたよね。1998年に連載開始、2006年に連載終了した作品が2015年にドラマになっているということだけでも、その傑作っぷりが伝わってくるのではないでしょうか。
主人公の大沢公はベトナム日本大使館の公邸料理人。外交の世界で、料理で相手にメッセージを伝えるという、単なる料理をするだけではない作品なのです。しかも、原作の西村ミツル先生がもともと日本大使館の公邸料理人だったというか、体験エッセイを漫画にしたものというのが正確な表現ですね。西村ミツル先生は今年になって全ての料理漫画の原作を下りられてしまったのですが、大ファンの身としては無理のない範囲で復活して欲しいです……

大使閣下の料理人(1)

大使閣下の料理人(1)


ミスター味っ子
もう説明する必要がないかもしれないぐらい有名な、大傑作漫画ですね。面白すぎる作品なので、もう0円なら何も考えずにポチッといっちゃいましょう。
ミスター味っ子こと味吉陽一くんが、日の出食堂を舞台にさまざまなライバルと料理勝負を通じて成長していくというお話です。アニメ版のせい(?)で、ものすごいリアクションをばんばんするようなイメージがついちゃっていますが、原作のリアクションはそこまで強くなかったりします。
アル・デンテって言葉が広まったのは、ミスター味っ子からだと思うんですよね。とりあえず1巻の見所としては、味皇料理会イタリア料理部主任という要職についている人が、初対面の小学生相手に「私のもっとも得意とするミートソーススパゲッティで勝負だ!」と大人げなく言うところでしょうか。

ミスター味っ子(1)

ミスター味っ子(1)


クッキングパパ
今度は100巻だ!
というわけで、100巻も0円になっています。登場人物がちょっとずつ年をとっていて、登場人物もすごく増えていますが、基本的には1話完結なので、1巻からいきなり100巻に飛んでも面白いと思いますよ。
注目は、やっぱり料理でしょうか。1巻のときに比べて、だいぶ料理のレベルが上がっていたりします。うえやまとち先生のインタビューで、昔からの読者が簡単な料理だと物足りなさを覚えてしまうので、ちょっとずつ料理のレベルを上げているというのを読んだことがあります。クッキングパパが家庭料理のレベル向上に果たした役割って大きいと思うんですよね。


大阪豆ゴハン
んんんん? タイトルは料理漫画っぽいけれども、これは料理漫画じゃないですよね……?
まあ、大好きすぎる作品のひとつではあるので、もう、読んだ方がいいです。
大阪が舞台で、大阪人による(一人北陸出身の人がいるけれども大学から大阪)大阪人の生態を描いた漫画……という表現が正しいのかな、たぶん。なんか読んでいると大阪に住みたくなります。ちなみに主人公の一人の松林は、現在モーニングで連載中のセケンノハテマデにもちょこちょこっと出ていたり(大阪豆ゴハンの数年後ということがそれでわかったりする)

大阪豆ゴハン(1)

大阪豆ゴハン(1)


喰いタン
こちらもドラマにもなった傑作ですね。
主人公の高野聖也は喰いしん坊な探偵、略して喰いタン。その料理に対する知識と推理力で、事件現場に残された料理などから巧みに真相を解き明かすのです。
これが実に面白いんですね。単なる料理の作り方だけではなく、科学的な知識とかも駆使して推理が進むので、非常に勉強にもなります。
ちなみに高野聖也は非常識なまでの大食いという設定でもあるのですが、1巻の段階ではそこまで大食いじゃなかったりします。え、本当? と思ったあなた。そこを確認するためにも、0円ですしポチッとゴー!

喰いタン(1)

喰いタン(1)


将太の寿司 全国大会編
将太の寿司で新人寿司コンクールであまたのライバルと戦い、勝ち抜いた将太くん。そんな彼のもとにかつて出場権をかけて争い、破れ、去って行った佐治さんが現れこう告げるのでした。
「知らなかったのか、将太。これは東京予選だ。そして俺は京都代表だ」
「な、なんだってーーー」
というわけで、全国大会編が始まるのでした。こちらも面白いです。そして、ここでの佐治さんのツンデレっぷりを味わうことで、将太の寿司2もより面白くなるというわけです。あれ、なんで僕はこんなに佐治さん推しなんだろう。


ヘルズキッチン
地獄からきた悪食伯爵ドグマが、本物の料理人の魂を味わうために主人公の守屋悟を鍛え上げるというお話。あれです。料理漫画版の魔人探偵脳噛ネウロと言うと二人の関係性がなんとなくわかってもらえるんじゃないかと。そしてネウロが傑作なのと同じように、ヘルズキッチンも傑作なのです!
一見荒唐無稽な設定なのですが、中身がすごくしっかりと料理をしているというか、最新の料理科学などもふんだんに取り入れられていて非常に勉強にもなります。お話もめちゃめちゃ面白いし、キャラクターもいい。でも残念ながら掲載誌だったライバル誌が休刊になってしまったので、続きがどうなっているのか……
噂では春に創刊予定だった雑誌で連載再開かもという話だったんですが、どうなったのでしょう。誰か知っている人がいましたら是非に!

ヘルズキッチン(1)

ヘルズキッチン(1)


●しばたベーカリー
犬の顔をしたしばたさんの営むベーカリーが舞台。料理漫画というよりは、ちょっとギャグ寄りというか、新作パンとかが作中で出てくるんですけれどもあまり料理をしていなかったりします。ギャグ漫画として面白いですよ。
モーニングで連載していたときに、実際のパン屋さんとコラボしたパンとかがあったんですが、今はもう食べられないのかなあ。食べられるのかなあ。食べたいなあ。

しばたベーカリー(1)

しばたベーカリー(1)


ミスター味っ子2
ミスター味っ子の続編です。主人公は、陽一くんの息子の陽太くん。だけどもこの0円で読める1巻ではまだあまり活躍していません。
この作品も、いろいろと料理界に対しての疑問点や問題点を鋭く浮き彫りにしています。化学調味料についてのネタとか、ファミリーレストランのお話とかが象徴的ですね。料理勝負を通じて成長していった陽一くんに対して、陽太くんはさまざまな料理にまつわる課題によって成長していくという違いがあります。だから、勝負はちょっと味っ子より少なめで、その分、人間ドラマがより濃くなっているというわけです。
だんだんメタ的な発言が増えてきたり、最後の方は今までの他の連載作品の登場人物が出てきたりするスーパー寺沢大介大戦っぽさも出てくるんですが、この作品は味吉隆男、陽一、陽太の三代にわたる味吉サーガだったんだということがわかる、傑作です。

ミスター味っ子II(1)

ミスター味っ子II(1)


クッキングパパ カレー編、ラーメン編
これはアンコール刊行として、コンビニ流通のコミックで出た総集編のKindle版でしょうか。単行本で買っていると、総集編をついつい買うのを忘れてしまうのと、コンビニ流通版は売り切れたらそれまでっぽいのでこうしてKindleになってくれるのはありがたいです。