料理漫画を研究してます

料理漫画研究家としてのあれこれをここに書いていこうかと思います。 お仕事のご依頼はkei.sugimuraあっとgmail.comまで!

アキバBlogさんで「今読むべきグルメ・料理マンガ4選」を料理マンガ研究家・杉村啓が語る!という記事が公開されています

blog.livedoor.jp
料理マンガ研究家として、インタビューをされちゃいました。その模様がアキバBlogさんに掲載されております!!

インタビューをしてくださったのはかーずSPのかーずさんです。

最近の料理漫画について、あれこれ語っております。今のトレンドは「二人モノ」だと思うのですよ。
一番有名なのはインタビューでも出てきた、『きのう何食べた?』だと思います。他にも、『高杉さん家のおべんとう』や、『いぶり暮らし』などもそうなのですが、近しい関係だったりする二人が料理を作って食べていく。そういうジャンルがとても多いのですね。『パパと親父のうちごはん』とか。

そんな中でイチオシとしてあげさせてもらったのが、『新米姉妹のふたりごはん』です。
2巻が7月26日発売ですね!

自分もコラムという形で関わらせていただいているので、あまり褒めすぎるのも何なのですが、あれです。この作品は本当に細かいところに気をつけているというか、随所に料理をする人の発想が出てくるんですよ。

料理をする人の発想といえば、『きのう何食べた?』のよしながふみ先生が有名です。家で食べる料理を、手際よく作るその手順は、マンガにしてみるとびっくりするほどシンプルに見えます。でも実際にその通りに調理をすると、しっかり料理ができあがる。ポイントを押さえて、無駄を極限まで削ぎ落として表現しているからシンプルに見える素晴らしい作品です。

『新米姉妹のふたりごはん』は、さらにそこに料理の楽しさや面白さを積極的に伝えてくれるのです。しかも、手抜きがない。手抜きというのは、ちょっと変な表現ですが、料理をする上や食べる上で当たり前の部分を当たり前に省略しないで描いている、ということでしょうか。あやりが髪をくくるところもそうですし、食べているときも口の中にものが入っているときにはしゃべらなかったり、肘をついていたりしないとか、普通にお行儀良く食べているのです。なので、作っているシーンも、食べているシーンも、不快に思う要素がなく、楽しさがこれでもかと伝わってくるのですね。

楽しさはまた、調理器具にも現れています……ってこのままだとインタビューで話したことの拡大版になっちゃう。
とりあえずあれです。読みましょう! ちょうど2巻が出てきましたし! 僕のコラムも載っていますし!

最後に、インタビューで話したり、いまここで話した本のリンクをペタッと貼っておきますね。どれも面白いですよ!

きのう何食べた?(1) (モーニング KC)

きのう何食べた?(1) (モーニング KC)

高杉さん家のおべんとう 1

高杉さん家のおべんとう 1

いぶり暮らし 1 (ゼノンコミックス)

いぶり暮らし 1 (ゼノンコミックス)

パパと親父のウチご飯 1 (BUNCH COMICS)

パパと親父のウチご飯 1 (BUNCH COMICS)