料理漫画を研究してます

料理漫画研究家としてのあれこれをここに書いていこうかと思います。 お仕事のご依頼はkei.sugimuraあっとgmail.comまで!

茶柱俱楽部 4巻

僕的料理漫画大賞2013(1位から56位まで) - 料理漫画を研究してますでも2位にあげているほど大好きな日本茶漫画。4巻が発売されました!

ほとんど1巻まるごと台湾編だった3巻とは一変して、今回の鈴は日本全国を回っています。謎のお茶を求めて全国を飛び回る、茶柱俱楽部1巻の原点に返った感じですね。

今回は知り合った人に「面白い人」を紹介してもらいその人に会いに行くという形であちこちを飛び回ります。和歌山から始まり、新潟、東京、神奈川、愛知、京都、奈良へと行きます。後半の部分は何となくわかるんですが、和歌山新潟東京の流れはちょーっと距離が離れすぎている気がしなくもなかったりして。いやでも、東京は下北沢がその昔お茶の名産地だとは知りませんでした。世田谷代田のお茶は海外でも数々の賞をとる素晴らしいお茶だそうです。飲んでみたかったなあ。

飲むと言えば、この作品は巻末に作中で登場したお茶並びに取材協力店が公開されています。なので、飲みたくなったらすぐに買えるのもうれしいところですね。

でも、最近は鈴がお茶の最後の一滴をピッと切るシーンが出てこないのがちょっと寂しかったりします。次の巻はさらに「知らない面白い人」に会いにさらに全国を飛び回るとのことなので、久々に「ピッ」とするシーンにも出てきて欲しいところです。ダシマスターの「●●の命が宿った……!」といい、料理漫画の決め台詞&シーンはだんだん省略されていく傾向がありますね。これは料理漫画だけじゃないかもですが。

そうそう。おまけなんですが、あとがき漫画ではとりぱんのとりのなん子先生達と行った台湾旅行の顛末が描かれ……ていると思ったら、描かれていませんでした。いや、それに関することは描かれているんですが、まさか「いってきます」で終わるとは。とりぱんではもう掲載されているので、タイムラグが大変なことになりそうですが、こちらも楽しみにしています。

2013年5月16日発売

茶柱倶楽部 4 (芳文社コミックス)

茶柱倶楽部 4 (芳文社コミックス)

とりぱん(14) (ワイドKC)

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